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タイトル | 斬魔大聖デモンベイン 機神胎動 |
| 著者 | 古橋秀之 | |
| 原作 | 鋼屋ジン | |
| イラスト | Niθ | |
| 出版 | 角川スニーカー | |
| 発売日 | 2004年8月 |
| 執筆者:jade | 評価:B |
| 本編では触れられなかった覇道鋼造の若かりし頃を描いた外伝的作品。 今回の主役は覇道鋼造ではなくアズラッドという魔術師。彼は妻を殺された復讐のために魔導書アル=アジフと契約してマスター・オブ・ネクロノミコンとなり、ラアル・ロブディを追うのですがその途中、覇道鋼造と出会い利害の一致から共闘することになります。そしてその戦いの果てに人の時代の終わり、怪異の世紀の始まりが告げられ、宿敵マスターテリオンが誕生することになります。つまりこの物語は斬魔大聖デモンベインのプロローグと言えますね。 戦闘は主にアズラッドが駆るアイオーン主導で行われ、デモンベインの出番はオーラスのみ。まあデモンベインが出張らなければならないほど強大な敵は最後くらいしか出てこないので仕方が無いことなんですけどね。それよりも序盤〜中盤にアイオーンを登場させることに必要性を感じられません。生身でも十分勝負になるような敵ばかりですからね。徒に命を削っているようにしか見えません。それが復讐者だと言えばそれまでですが。 この巻は戦闘シーンよりもむしろ登場人物の心理描写にこそ目を向けるべきところだと思います。妻を想い、復讐者へと成り果てたアズラッド、自分の無力を呪い、科学の騎士になろうと決意したエイダ、未来の決戦を睨み、ひたすら目的を果たそうとする覇道鋼造。この三人がふとした瞬間に垣間見せる素の部分が胸を打ちます。 そしてラストで覇道鋼造がアルに向けた言葉。これが一番心に響きました。なぜならこの言葉は原作で生まれたばかりの瑠璃に対して覇道鋼造が放った言葉と同質のものであるのだから… 原作をプレイした人には是非とも読んでもらいたい一冊です。 |
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